今日は、アートネットワークジャパン主催の稽古場見学会。
ク・ナウカでは、ロハメンバーのように稽古場を見学できる制度を設けているけれど、今回のはANJ主催の、稽古場見学会。当然一気にたくさんの方が稽古場を見学することになり、稽古場にもちょっといつもとは違う雰囲気が漂います。

参加者の中から、代表で日大の角田さんが、感想を寄せてくださいました。
以下に掲載します。ありがとうございます!

 宮城氏によるレクチャーについて。
頭を使って注意深く話を聞きながら、考える材料をたくさん与えられる時間でした。表現者としての自覚から、ご自身の作るものにすごく責任を持ってらっしゃるのだなと思い、芸術に対する「誠実さ」を感じました。表現や物事の真理を追究する姿勢が“こんなこと考えてらっしゃるなんて面白い!”と思うような内容ばかりでした(上記の内容参照)。身体と言葉に関してとか特に。この姿勢は、どうやったらもっと派手に楽しく、観客に印象付けられるかを考えるエンターテインメントショーやブロードウェイミュージカルとは同じ舞台上でやる劇なのに、明らかに違う分野の仕事だと改めて思いました。知的好奇心をかなりくすぐられるレクチャー内容でした。
 稽古
稽古では、せりふは高校で勉強した古典調で能スタイルの舞台の中に、アフリカチックな楽器を操る音楽チームが場面を盛り上げる心地よい音を作り出し、動き役と語り役が独特の世界を作っていた。初めて稽古を見たときはびっくり!という感じでした。シェイクスピアのオセローを能でやっちゃうの?「〜けり」ってめちゃくちゃ日本語じゃん!しかもバックには世界の民族儀式で使われそうな太鼓や見たこともない楽器。そしてサイドに座る役者さん達はすごいエネルギーで迫り来る波のよう。すごいな〜の前に、パワーに圧倒されて驚き、怖かったです。宮城氏が演出の指示を出されるときは皆さん集中し、役者さんが頭を使って考えていらっしゃるのがわかった。劇団の稽古というと、妙にテンションが高い学生演劇の稽古イメージ(自分が学生なので・・)でしたが、ク・ナウカの稽古はきわめて落ち着いて、冷静な雰囲気が漂っていました。出来上がった舞台を見に行くのが非常にたのしみです。