全日程終了。

ク・ナウカで夢幻能なオセロー』はおかげさまを持ちまして、全日程を無事に終了いたしました。
たくさんのご来場ありがとうございました!

このブログはしばらく残しておきますので、御覧になった方は観劇ノートに一声のこしていっていただけると大変ありがたく存じます。

今後もどうぞよろしくおねがいします!

エアロシェルター膨らませ中の役者さんたち。(奥:阿部/手前:加藤)

朝まで降っていた雨もあがり、日中は秋晴れのいい天気になりました。ですが、夕方会場入りするころになると、強い上野颪?が吹いてきて、だいぶ気温も下がってきました。

ちなみに、ブログに登場してほしいとの要望も多い「オセロー」役の阿部さん、忙しかったり服装が気に入らなかったり(!?)でなかなか登場してもらえる機会がありませんでした。
残念ですが、上の後ろ姿でご勘弁を!(ちなみに「オセロー」のメイク済み)。

寒い中を最後までご観劇くださったみなさま、ほんとうにありがとうございました。
意外とあたたかい日も多かった(今までのク・ナウカ野外公演にはないこと!)今回の『オセロー』も、残すところあと1日です。
明日の上演は、混雑が予想されますので、ご観劇予定の方は余裕をもっておはやめにいらしてください!どうぞよろしくおねがいします!

kunauka2005-11-10


本日は、楽屋に潜入してきました。
メイク中の中野さんのお邪魔をしてみます。

ク・ナウカのお芝居では、男性もかなりしっかりメイクをします。メイクの腕もなかなかのもの。
ステージライトのなかでしっかり映えるために、濃いめのメイクなので、楽屋にいるときにはかなり「濃い人たち」です。

なれた手つきでメイク道具を使う中野さんですが、ヘアメイクさんのデザインどおりにつくるのはなかなか難しいそうです。宣わく、『はやく専属のメイクさんがつくようになりたい』だそうです。
でも、なかなかお上手ですよ。

kunauka2005-11-08


昨日の休演日につづき、今日もいいお天気でした。
途中まではちっとも寒くなかったのですが、後場になってからだんだん寒波がおしよせてくる感じで寒くなりました。印象的だったのは、最後のデズデモーナの舞のシーンで、とつぜん風が吹いてきたこと。
まるで舞うデズデモーナの霊を迎えにきたかのような、グッドタイミングでした。帰りがけに「あれは送風機とか使ってたの?」と質問されるお客さまが続出。あれだけの風を吹かせるための送風機はそう簡単には見つからなさそうですね。自然を味方につけることができれば、どんな人工物を使った演出もかないません。流れ星を見たというお客さまもいらっしゃいましたが、みなさんも御覧になりましたか?

さて、今回の『オセロー』は能形式ということで、能の知識を多少増やしておきましょう。


問題

1:今回の芝居、「シテ」はいわずと知れたデズデモーナ。「ワキ」はベネチアから来た巡礼の僧侶。では、「ツレ」は?

a:エミリアと召し使いたち
b:ビアンカと娼婦たち
c:ベネチアの女たち
d:ギリシアの美男子
e:サイプラスの商人

2:写真は舞台を下手から写したものです。なかなか面白い形をしています。
  この長い道の部分を、「はしがかり」と言います。本来は本舞台の下手後方からのびているのですが、 今回はそうすると池の上に伸びていってしまうので、この位置についています。
このように、今回は「能舞台」とはいっても野外向け、そしてク・ナウカ仕様になっているので、本来の能舞台とは似て非なるものになっています。

問題

2:通常は、背景となる「鏡板」には老松が描かれていますが、今回はその代わりに…

a:円山応挙の屏風絵が飾られている
b:小堀遠州の茶室がライトアップされている
c:藤原佐理の書が映し出される
d:北斎展に連動して、日替わりで作品を展示している
e:磯崎新の「鶴と亀」が池に浮かんでいる

分かった方は、コメント欄へ記入して下さいね。

なかび

昨日は、結局大雨の中での公演となりました。ラストシーン、にじんだ写真で雨の激しさを想像して下さい ほんとうに昇天していきそうな、デズデモーナの姿です。

7日(月曜)は休演日。
つかの間の休息、そして、衣装やテントも乾かされて、また火曜日からのお客さまをお待ちしています。

前半の最終日です。
朝からあまりすっきりとした天気ではないですが…。降らないでほしいですね!

さて、これからご観劇なさる方のために、受付のシステムをここで少し詳しくご紹介いたします。
庭園につながる細い道を安全に通っていただくために、入場前に整列していただいております。なにとぞご理解と御協力をおねがいします。

1:18時から、受付を開始します。
☆インターネットや、関係者扱いで予約していただいたお客さま→こちらでお金をお支払いになり、チケット、当日パンフレット、カイロをお受け取り下さい。
☆ぴあ、e+でチケットご購入のお客さま→当日パンフレット、カイロをお渡ししますので、受付でチケットを切って下さい。
☆当日券ご希望のお客さま→18時にいらしていただければ、若干の当日券がございます。遅くなればなるほど、見づらいお席になる可能性がございますので、どうぞお早めのご来場をおすすめします。

2:トイレは場内にございませんので、整列を開始する18時30分すぎ頃前までに、受付のある東洋館でおすませください。一度庭園内に入りますと、外にでるのに時間がかかりますので、お友達との待ち合わせの際などはご注意下さい。もしも、お友達が遅れてくる場合などは、その旨受付に伝えて、チケットを置いて中にお入り下さい。

3:18時半頃から、整列を開始します。開場と同時に場内にご案内できるように、30分過ぎ頃から整列を開始いたします。暗い中で、チケットをご確認させていただきますので、誘導の者にチケットが見えるようにチケットを手に御持ち頂けると大変助かります。
エリアAから開始して、その後エリアB、ユースチケットの順にご案内させていただきます。

4:45分過ぎにご到着のお客さまは、番号に関係なく後からのご案内になる可能性もございますので、なにとぞ余裕をもってのご来場をお願いいたします。

5:雨天時の注意。お持ちの傘を、受付で預けて国立博物館の傘を持ってのご入場となります。帰り際にお忘れにならないようにご注意下さい。会場には屋根がございますが、ユースチケットおよびエリアBの一部は、ぬれやすい場所になる可能性がありますので、レインコートの貸し出しがございます。整列時に雨が降っている場合は、特にユースチケットのお客さまにははじめからの着用をおすすめしております。

6:会場内は大変狭くなっております。つめてお座り頂くように、会場係のものがご案内いたしますので、何とぞ御協力をお願いいたします。客席の下にものを落とす危険がございますので、貴重品などはなるべくご携帯なさらないようにお願いいたします。毛布は3人で一枚のご利用になっております、隣のお客さまと譲り合って、おつかいください。


注意事項がおおくて本当に申し訳ありません!
野外という特殊な空間で、お客さまになるべく快適にお過ごし頂けるようにスタッフ一同努力いたしますので、どうぞご理解、御協力をよろしくおねがいいたします!

今日は五日目!
お掃除中のイアーゴーをカメラがとらえました☆
                               

ク・ナウカ役者陣、会場入りしてからもそれぞれに作業がありますが、客席の整備もみんなでやります。
今回は、お客さまを風雨からお守りするエアロシェルターが初登場。膨らますのに30分ほどかかります。これを膨らませている間、役者さんたちはそれぞれ、アップがわりに声出ししたりしているので、庭園はにわかに妙な空間になります。

では、問題です。

☆初級編☆
オセローにデズデモーナの不貞を信じ込ませるために、異様な執念を燃やす男イアーゴー。さて、彼の職はいったい次のどれでしょう?

1:騎士
2:鼓笛隊
3:旗手
4:掃除人夫
5:元老議員