kunauka2005-11-08


昨日の休演日につづき、今日もいいお天気でした。
途中まではちっとも寒くなかったのですが、後場になってからだんだん寒波がおしよせてくる感じで寒くなりました。印象的だったのは、最後のデズデモーナの舞のシーンで、とつぜん風が吹いてきたこと。
まるで舞うデズデモーナの霊を迎えにきたかのような、グッドタイミングでした。帰りがけに「あれは送風機とか使ってたの?」と質問されるお客さまが続出。あれだけの風を吹かせるための送風機はそう簡単には見つからなさそうですね。自然を味方につけることができれば、どんな人工物を使った演出もかないません。流れ星を見たというお客さまもいらっしゃいましたが、みなさんも御覧になりましたか?

さて、今回の『オセロー』は能形式ということで、能の知識を多少増やしておきましょう。


問題

1:今回の芝居、「シテ」はいわずと知れたデズデモーナ。「ワキ」はベネチアから来た巡礼の僧侶。では、「ツレ」は?

a:エミリアと召し使いたち
b:ビアンカと娼婦たち
c:ベネチアの女たち
d:ギリシアの美男子
e:サイプラスの商人

2:写真は舞台を下手から写したものです。なかなか面白い形をしています。
  この長い道の部分を、「はしがかり」と言います。本来は本舞台の下手後方からのびているのですが、 今回はそうすると池の上に伸びていってしまうので、この位置についています。
このように、今回は「能舞台」とはいっても野外向け、そしてク・ナウカ仕様になっているので、本来の能舞台とは似て非なるものになっています。

問題

2:通常は、背景となる「鏡板」には老松が描かれていますが、今回はその代わりに…

a:円山応挙の屏風絵が飾られている
b:小堀遠州の茶室がライトアップされている
c:藤原佐理の書が映し出される
d:北斎展に連動して、日替わりで作品を展示している
e:磯崎新の「鶴と亀」が池に浮かんでいる

分かった方は、コメント欄へ記入して下さいね。